(以下は、第38回みのお市民人権フォーラムのウェブサイトより引用)
桂文福さん「真の笑いは、平等なこころから」
桂福点さん「大笑いゼーションでノーマライゼーション」
開催日時
2024年12月7日(土) 13:30~16:30
会場
箕面市立メイプルホール大ホール + オンライン視聴(同時開催)
定員
470名(当日先着順)
- 「参加協力券(チケット)」が必要です。
- 定員を超えた場合は、小ホールでオンライン視聴になります。あらかじめご了承ください。
全体会見逃し配信
2024年12月20日(金)~2025年1月31日(金)
プログラム
13:30~
開会あいさつ
桂 福点さん お話
休憩・換気
14:40~
桂文福さん お話
桂文福さん、桂福点さんのトーク
桂文福さんの「人権音頭」
16:25~16:30
閉会あいさつ
桂文福「真の笑いは、平等なこころから」
私は53年目の噺家「桂文福」でございます。紀の川沿いの桃源郷のふるさとを出て上阪し、大日本印刷大阪工場にて働いてました私は、ミーハーで「なんば花月」へ。目的は花紀京さんや平参平さんの吉本新喜劇……。そんな中、落語家がたった一人、座ったままで大人数の芝居に負けない笑いをとっていて、感激した私は、すぐに落語のとりこになり、気がついたら花月の楽屋口で小文枝師匠(後の五代目桂文枝)に入門志願。「おいやん!! 弟子にしてけえ!! わえ、おまんのファンやいしょ。落語ておもしゃいわ。弟子にしてくれなあかなしてよ」と、紀州の標準語?でたのんだら、師匠は一言、「いねー!!」。 「いいね」やないです、「帰れー」という事。それでも何度も通い、熱意が通じて入門出来ました。
ところが、同期の鶴瓶さんはじめ、まわりはほとんど大学の「落研」出身や「クラスの人気者」で、「プロで力をためそう」「売れて人気者になるぞ」「上方落語界を背負うぞ」の意気込み。私は「人前で何とかしゃべれるようになりたい」という最低ライン。大相撲の学生出身の幕下付出しと前相撲みたいな感じ。おまけに私は幼い頃から吃音児。本名が田中登、あだなが「ノボル」をもじって「ドモル」。トホホー。「楽屋でどもっても、高座はスイッチ入れたらちゃんとしゃべれるわい」そんな気持で肩に力が入り、まったく鳴かずとばず……。
10年程たった頃、おやじ(師匠)が「おまえには独特の間(ま)が、あるんや」と、どもりを馬鹿にせず「おまえは音頭や甚句、それに演歌もうまい。それを、もっと表に出せよ!!」と背中を押して下さいました。そのおかげで現在、東西約1,000人の落語界で、唯一の河内音頭取りで、相撲甚句と合わせて「エンカイティナー」の異名をとり、繁昌亭でも昭和歌謡をとり入れた「一人歌謡笑」などで爆笑して頂いています。まさに個性の時代。私には七人の直弟子と二人の孫弟子がおりますが、それぞれのもち味をいかして「みんなちがって、みんないい」私の愛する金子みすゞさんの精神でがんばっています。
今回、ご縁があり、視覚障害をおもちながら「らくご笑売」まい進中の福点君とのコラボも楽しみ!! 心あたたまるひとときをお届けしまっせー。「笑う門には福点やー」この文を読んで福をよんでもろたら、これがほんまの「文福」やー。
プロフィール
桂 文福 さん
上方落語協会理事、「ふるさと寄席・文福一座」座長
桂福点「大笑いゼーションでノーマライゼーション」
初めまして桂福点と申します。全盲で視力は真っ暗でございますが、ヘアスタイルの方がまぶしいという具合で、バランスをとらせていただいております。
人権といいますが、誰もが豊かに暮らしていく権利が私たちの住む日本では保障されているのでしょうか。私はひとりの障がい者として生きてまいりました道すがら、人との出会いこそが人を守り、励ますことにつながっていくと思っています。
この度は文福師匠とご一緒させていただきまして、障がいを持つ人も持たない人も共に生きるとはどういったことなのかを話させていただければと思います。文福師匠は私が入門して間もない頃から常にお声をかけてくださり、応援してくださっております。「がんばりや」といって大きな手でいつまでもいつまでも握手をしていてくださったこと、忘れられません。そんな人の出会いやつながりについて話をさせていただき、障がい者理解につないでいただければと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
プロフィール
桂 福点 さん
障がい者・生活介護「お気楽島」所長、音楽療法士
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